看護師のキャリアプランとは
自分でキャリアプランを考える
仕事のなかでどのようにして知識をつけて成長していきたいかを計画することが、いわゆるキャリアプランというものです。サラリーマンの場合は、異動で様々な経験を積んで知識を深めることができます。専門職であれば、興味のある分野のエキスパートになりたいという希望を出せばそれに沿った部署への異動や仕事を任せられることになります。
昔は、入職したらその職場の方針に従ってキャリアを積んでいくのが一般的でしたが、今は個人のキャリアプランが尊重される時代になっています。そのため、事前に自分のキャリアプランを考えておくことが重要となるのです。
看護師の場合
看護師のキャリアプランの第一歩は、学歴から始まります。少し前までは、病院に付属した看護学校を卒業するのが看護師になるための一般的な方法でしたが、今は看護大学を卒業する看護師が増えている傾向にあります。教育機関によって学べる知識や取得できる医療資格が変わってきます。看護大学の場合、看護師資格だけではなく保健師の受験資格も得ることができるのです。
次に職場や働き方についてです。看護師を必要としているのは病院だけではありません。介護施設や企業などで働いている看護師もいます。そして日勤夜勤のシフト制で働く看護師がいる一方で、ライフプランとの兼ね合いで日勤のみ、夜勤のみという働き方の看護師もいます。
キャリアアップの方法については、組織の中で役職を上げていく方法と、資格を取得して一定の分野に特化した看護師になる方法があります。役職を上げて大きな病院の看護師長になったら、100人以上の部下を抱えることになるでしょう。認定看護師などの資格を取って看護のエキスパートになったら、高度な医療技術を要する病院や施設などからの需要があるでしょう。もちろん、家庭との両立を考えて無理のない働き方を選ぶというのも可能です。
そして、看護師は転職がしやすい仕事であるというのも忘れてはいけません。出産などの理由で一度現場を離れても、復職はしやすいでしょう。キャリアプランを考えて、違う職場に転職するというケースも珍しいことではありません。働いていくなかで本当に自分のやりたいこと、あるいは自分に合った働き方がわかってきたら、それを叶えられる職場に転職することが可能なのです。
女性が多いからこそ
看護師は女性が多い仕事です。そのため、結婚や出産というライフイベントが仕事に大きな影響を与えることになるでしょう。キャリアプランももちろん重要ですが、あわせてライフプランも考えておく必要があります。出産のときに産休や育休を取るのか、それとも一度退職して落ち着いたら新しい職場を探すのかなど、事前に考えておくといざその時が来たときに迷わずに済みます。
