どんなルートがあるのか
資格の取得がカギ
看護師としての経験を生かしながら、さらなる飛躍を目指すためにも今後のキャリアルートについて考えていきましょう。まず、看護師がキャリアアップをしていくためには資格の取得が必須となります。医療環境管理士や呼吸療法認定士などの専門的な医療資格があれば仕事の幅を広げることができ、待遇向上や職場内でのキャリアアップを狙うことができますし、今よりも待遇の良い病院へ転職するというルートも見えてきます。他の資格で言えば、臨床心理士やカウンセラー、介護士、救急救命士などの資格も看護師としての経験を生かすことができます。異なる医療分野ではありますが、看護師の資格も持っているという明確な武器があるため、他の人と差別化ができてキャリアの可能性をより広げることができます。
看護師としてより専門性を高めたいということであれば、認定看護師の資格がおすすめです。通常の看護師資格の上位資格となり、より専門的で高度な看護業務に携わることができます。当然給与や待遇などの向上にもつながります。この認定看護師を取得するためには一定の看護師としてのキャリアが必要で、指定の教育機関で学ばなければなりません。そのため、勉強期間には一度職場を離れることになるかもしれませんが、資格を取得することができれば大幅なキャリアアップが可能となります。
多様なルートがある
病院などの医療施設ではなく、医療コンサルティング系の業種や医療メーカーなどの一般企業に転職するというのも一つの方法です。収入の減少が心配な部分ですが、大手企業や外資系企業、あるいは専門性の高い職種へ転職することができれば収入アップが可能です。その場合は、今までの経験が生かせる分野かどうかをしっかり確認しておく必要があります。
また、看護師として働いていくなかで、医師という職業に興味をもって資格取得を目指す人もいます。医師になるためには大学の医学部に入り、研修医としての経験を積んでいく必要があります。学力や時間、費用など多大な労力が必要となるルートですが、年齢制限などはないのでチャレンジすること自体は誰でも可能です。
今までの看護師としての経験を生かしつつ更に専門性の高い分野や異なる医療分野へキャリアアップすることができれば、収入や待遇向上だけではなく仕事の質や満足度も向上していくことになります。そのため熱意をもって取り組むことができるのであれば、積極的にキャリアアップを目指していくことをおすすめしますが、安易に転職や休職を繰り返してしまっては結果として自分にとってマイナスになってしまいますので、自分の歩むキャリアルートはどれが最適なのかをまずはしっかり考えることが大切です。