看護師のキャリアプランの描き方

ベストなキャリアを選択しよう!

描き方を押さえておこう

描き方を押さえておこう

実は描きにくい?

実は、看護師はキャリアプランが描きにくい仕事だと言われています。その理由としてまず、仕事や給与が保障されているという点があります。業界全体として人手不足ということもあり、最低限業務をこなしていればクビになることはほぼありませんし、減給されることもないため、キャリアプランを描く必要性を感じにくいのです。また、多忙のため毎日の仕事に精一杯でキャリアプランを考える余裕がないという声も多くあります。他の職種と比べると、例えば開発分野の仕事なら商品化を目指すなどという目標がありますが、看護師の場合は最終目標が定めにくいという特徴もあります。他にも、例えば営業職であれば獲得件数や顧客リピーター数などの実績が目に見えますが、看護師はそういったものがないのでモチベーション維持が難しいという側面もあります。そして、キャリアには継続性が必要になりますが、看護師は女性が多いため結婚や出産などのために離職するケースも多く、キャリアが途絶えやすいためにキャリアプランを描けないという問題もあります。

どうすれば描けるのか

上述でキャリアプランの描きにくさを説明しましたが、だからといって描かなくていいというわけではありません。確かに将来が想像しにくいかもしれませんが、向上心や満足感をもって働いていくためにはキャリアプランが非常に大切になります。そこで、看護師のキャリアプランの描き方を以下に紹介していきます。
まず、勤務先で設定されているクリニカルラダーに基づいて描いていくという方法があります。勤務年数と必要な能力について段階的に設定されているので、今何が自分に必要なのかがわかりやすいですし、特に経験の浅い看護師にとっては今後働いていくにあたっての指針になります。また、自身の立ち位置を確認するためにも役立つでしょう。
次に、自分のキャリアプランを描いた後に今の業務に意味づけるという方法があります。自分が興味のある分野がはっきりしてきたとき、今の業務と興味のある分野が異なる場合でも、まったく無駄ということはなくなにかしら今後に生かせる経験となるはずですので、理想のキャリアプランを描くために自分の今の業務で大切なことはなにかを考えていきましょう。とはいえ、あまりにもギャップが大きすぎるとモチベーションは長続きしません。現状の環境を改善するか、転職するというのも一つの手です。自分だけの力で環境を変えるのは難しくても、その熱意は周りに伝わっていきます。大切なのは、現状に不満をこぼすのではなく、より良い環境にするためにはどうすればいいかを考え、行動していく姿勢です。